このたび仕事の担当エリアに「巣鴨」が加わり、さっそく今日挨拶がてら出かけてみた。
「さっそく…」というのには実は訳があり、“あの光景”を以前からずっと見てみたくて、一度行ってみたかった場所だったのである。
夕方間近になって巣鴨駅をおりると、駅前には道幅がやたらと広い中仙道が走っていて「なかなか都会じゃないか~!」という第一印象。
少し歩いて“地蔵通り商店街”というこの街のメインストリートに入ると「おぉ~!」と“あの光景”が目に飛び込んできたのである。
そう、“あの光景”とは「おばぁちゃん達の聖地」のことなのである。
それにしてもすごい人数である・・
名物の塩大福に行列するお年寄り、4~5人で何かの串焼きを食べながら歩くお年寄り、カートを押してゆっくりと商店街を見てまわるお年寄り。とにかくお年寄りばかりで、さながら「おばぁちゃんの原宿」という感じがした。
そしてこの巣鴨のシンボルはやはり何といっても「とげぬき地蔵尊」と「洗い観音」でしょう。
境内にある“おたきだしの煙”は「無病息災」「病気平癒」「長寿祈願」のおまじないであり、若い方には「頭がよくなる」とも言われてるそうな^^
ちょうど今日は町内祈祷祭が開かれていて縁日さながらの様子であった。
それにしても商店街が面白い。
お年寄り由縁の店がズラッと並び、草履、洋品店、乾物屋、せんべい、お茶屋、マッサージ、漢方薬、介護用品店などなどと普段ではなかなか馴染みのない店ばかりである。
なかには戒名がまだ入っていない新しいお位牌などを並べている仏具店もあるし・・(おいおい…)、もんぺとスラックスが合体した「モンスラ超特価…」などという貼り紙はあるし、赤一色のお年寄りファッションの店もあるしで驚きの連続である^^
帰る頃には日も暮れてお年寄り達は早い夜のために家路についたようであったが、お年寄りが中心の巣鴨をみて、なんだかこちらも微笑ましい気分になった気がした。
若者向けの施設やショップがどんどんできている東京のなかで、こんな元気な年寄りの街があってちょっと嬉しい。