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秋の信州にて 「地図にない集落」
「珍しい集落」 という言葉で検索をかけていたところ、非常に興味深い場所を信州に見つけた。その集落は白馬三山を望む東山の高台にあって、何軒もの古い茅葺家屋が並んでいるという。
ところが興味を引いたのはそこではない。なんと道路がないため自動車での往来ができず、交通手段は徒歩だけという事。しかも1時間半もの道のりを歩かないと辿りつけないという秘境の趣。。
こうなったら行ってみるしかないと、紅葉の時期が来るのを待って出かけてみた。

長野県北安曇郡小谷村千国(大字)真木

昭和47年に廃村となっているため地図にはない。
しかし現在は心身に不自由を抱える人達と農業を中心とした就労活動を行うNPO法人があるため、きちんとした有人の集落なのである。

まずは南小谷駅の裏手にある集落への入口を探すが、それらしき道が無い・・。仕方なく役場観光課まで行って 「ポストが目印の坂がありますから」 と言われるも、ポストが無い・・・。結局その先の集落でお婆さんに聞いて、ようやく通りすぎてきた車道が入口である事を確認した。
ちなみに役場の方とお婆ちゃん曰く、「熊には気をつけてな」と・・。どうやら周辺は熊が多いらしい・・。

集落へは荷台がついた一輪車で運んでいる様子なのでマウンテンバイクで行けると判断。道は最初の1/4はダブルトラック(※ひとが2人並んで歩ける幅の道)だが、徐々に勾配がきつくなりシングルトラック(1人幅の一本道)に。
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尾根と沢をそれぞれふたつ越え、最後の斜面をゼーゼーいいながら登りきると突然景色が開けて集落が姿を現わした。
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これはすごい、まさに想像してた通りの理想郷・・
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すごく大きなニ階建ての家屋はNPO共同学舎があり、10人前後が共同生活をしている。
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共同学舎の理事長が、突然やってきたビジターの私を温かく迎えてくれ、その昔50~60年前には12軒・約90人もの人が暮らしていたという話や、家屋の裏手には学校があり、尾根を越えたところにあったいくつかの集落から子供達が通っていたという話などを聞く。そして生活のすべては里に下りずともここですべて自給自足でまかなえたという話や、現在はその40年以上前の暮らしを生徒と一緒に行っていることなど。
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集落は棚田や畑に囲まれながら東へ伸び、振り返れば後立山の山並みが一望できる。
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遠く白馬乗鞍、白馬大池あたりを望む。左奥の雲をかぶっているのが白馬岳、残念ながら見えなかった。
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向こうにうっすら見えているスキー場は栂池高原。家屋の中をのぞけば、家の中に牛舎があったと思われる造り。塩の道にある牛方宿のそれとは違い、農耕用の牛馬と暮していた様子がうかがえる。
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180km南にある信州南端の天空の郷・下栗と南北で対峙するような理想郷。そんな風に思うと信州って本当に懐が深いなぁ。いつかまた、棚田に水をひいた時期や、屋根をすっぽり雪が覆う時期など、この集落のいろんな姿を見てみたいなと思った。
ちなみにここは、映画 「楢山節考」 のロケでも使用されている。
帰りは急坂の山道を、たったの20分ほどで快適&スリリングにマウンテンバイクで駆け下りた。




おまけ。
帰り道、こちらの方が絶賛されていたので長野市の善光寺の西側にあるカフェ「トケトケ」に足を運んでみたが、運悪く定休日であった・・・。オーナーが山好きとの事なのでいつか出かけてみたい。
他にも善光寺周辺にはよい雰囲気のカフェがいくつかあったので、時間ができたら散策してみようと思った。
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by mm_500 | 2011-10-19 23:44 | アウトドア
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